代表理事の林が、嬉しそうにスマホの写真を見せてくれました。
それは、先日開催した小学生向けのアルバムセラピーでのことでした。
「大切なモノさがし~いのちの授業~」に参加してくれた、6年生と4年生の女の子が持ってきていた10冊のアルバムの写真でした。

これはアルバムセラピー 終了後に、その二人の女の子のお母さんが林の元に歩み寄り、「私自身がアルバムセラピーを受けさせてもらったから、このアルバム10冊が作れたんです。もし受けていなかったら、作っていませんでした」と仰ったのだとか。そう、そのお母さんは、以前にアルバムセラピーの基礎講座を受けてくれた方だったのです。
この言葉は、アルバムセラピーの生みの親である林はもちろんのこと、アルバムのもつ力に魅了され、関わっている我々にとっても、何より嬉しいエピソードでした。さて、この「アルバムセラピー」。参加れたお母さんの殆んどが、「家に帰ったら子どものアルバムをつくります!!」と帰り際に仰って下さいます。

実は、私もその一人。それまで、子どもの写真はスマホで撮ったらデータのままだし、幼稚園や小学校で購入した写真は封筒に入ったまま収納しており、いつかプリントアルバムにしなきゃ…という気持ちはあるものの、仕事の忙しさにかまけて、子どもたちのアルバムがないまま、何と10年もの月日が経過していました。
そんな中、ご縁をいただき参加したアルバムセラピー。
母が残してくれていた幼少期のアルバムから、「愛されて育ってきた」という感情のプレゼントを受け取ったと同時に、感謝で心が、あたたかく満たされていくのを感じました。

これがきっと、参加した方全員の共通の感情なのです。だからこそお母さんたちは、大切な我が子のために、アルバムや思い出づくりをしてあげたい!という動機・行動に繋がるのでしょう。
アルバムの存在が、心の問題を解決する上でもっとも大切な「自身が愛されていた記憶」を呼び覚まし、実感できることを、自らの体験で知ったからに他なりません。
アルバムセラピーを通じて、アルバム(思い出)の価値と意味、そして、どれほど貴重な宝物なのか?ということを、理屈ではなく、心で感じていただくことが出来るのです。
私たちは、これからも、人々が幸せを実感できるようになる「アルバムセラピー」により多くの方が参加していただけるように活動を続けます。
文責:前田なぎ子